天然繊維の亜麻(あま)科の植物繊維で、一般的に衣料用としての麻や麻布はリネン(亜麻)とラミー(苧麻)をさします。
リネンは光沢があり、吸水しやすく、すぐれた耐久性を持ち、熱伝導が高く、やや硬い触感をもつのが特徴です。
ちなみにコットンは吸った水分を溜める特性に対し、リネンは外に逃がす特性を持っています。
肌にやさしく、サラッとしていて、爽やかな涼感があります。
麻には、リネンのほかにラミー(苧麻=ちょま)、ジュート(黄麻=おうま)、ヘンプ(大麻=たいま)などがあります。
原産地は小アジア地方といわれますが、現在は、フランス北部、ベルギー、ロシア、そしてかつての東欧諸国、中国地方などで産出されています。
夏用の衣服、ハンカチ、芯地、タオルなどのほか、テーブル・クロス、ナプキンなどに用いられています。