蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとった天然の繊維のことです。
養殖して作る家蚕絹(かさんし)と野性の繭を使う野蚕絹(やさんし)に分けられます。
シルクの糸を生糸(きいと)ともいいます。
一つの繭から約800~1200mの生糸がとれ、天然繊維のなかではもっとも長い繊維といわれます。
特性は、光沢があって美しく、風合いがよく、細くて強い、熱伝導が低く保温性に富み、吸湿性や染色性がよいなどの利点があります。
シルクは紀元前3000年頃の中国で養蚕が始まっており、古い時代から、中国から陸路や海路でインド、ペルシャ方面に輸出され、これがシルクロードの始まりです。